輸入車、外車の中には、正規ディーラー車と並行輸入車と呼ばれる車があります。
名前の通り、正規ディーラー車は、メーカーから公式に輸入元として契約している業者が販売した車で、保証やメンテナンスなどを受けることが出来ます。
また、交換部品、スモールパーツなども簡単に入手が可能で故障や不具合の際にも対処が可能です。
一方、並行輸入車は、直接、ドイツ車ならドイツから自分や業者を通じて輸入してきた車で、正規のディーラーを介さずに輸入された車です。
並行輸入車でも正規ディーラーが扱う車種で、同じ車を少しでも安く手に入れる方法として並行輸入車の購入という方も居れば、正規ディーラーでは手に入らない、現地でしか販売されていない車を手に入れるために並行輸入を利用するケースなど様々です。
日本国内でも人気のベンツやBMWはほとんどがAT車です。スポーツタイプのベンツやBMWなどはMT車が欲しいという方も居ますよね!
このような場合、正規ディーラーでは取り扱いがない場合もあります。
並行輸入車として入手する方法しかないということがあります。
また、正規ディーラーで取り扱いのないモデルのほかにも、そもそもそのメーカーの正規ディーラーがないようなメーカーの車や古い輸入車、外車を入手したい場合なども並行輸入車という選択になることもありますよね!
ただ、どのような理由にしろ、並行輸入車は、保証などもなくまともなメンテナンスや時には車検が受からないような車もあります。
特に困るのが、故障の際の部品の手配などです。
また、並行輸入車の場合、保険に加入できないというケースも報告されています。
輸入車、外車は、故障も多いメーカーもあるので、修理やメンテナンスが前提で乗ることになることもあることを考えれば、並行輸入車は、リスクが多いと言えます。
並行輸入車と正規ディーラー車では、同じ車種、モデルでも大きな違いがあります。
海外など自分で普通にメンテナンスや修理をするような風趣のないことや車検制度のことを考えれば、並行輸入車はよっぽどほしい車が並行輸入でしか手に入らないなどの理由でないと手を出すことは避けられた方が良いかもしれません。
並行輸入車を購入して、数年乗って売却する際に愕然とすることも多いと言えます。
並行輸入車の買取価格は、決して高くはありません。特別な車を除いて、ほとんどの場合、並行輸入車は売却の際の査定は決して良くありません。
時には、買取不可なケースもあるほど、中古車としての並行輸入車は人気がありません。
保証がない、メンテナンスが困難、修理してくれる業者が少ないなど、中古車としてマイナスなポイントが多すぎますからね!
並行輸入車の中古車査定は、普通に査定に出してもまともな価格で売却することは難しいと言えます。
並行輸入車の売却は、普通に業者に売るよりも車種やモデルによっては個人売買の方が金額的には高く売れることが多いと言えます。
ただ、個人売買の場合、トラブルなどもあります。
並行輸入車ということを理解の上での取引が前提でで取引する必要が重要です。
たまに、並行輸入車と知らずに外車を購入して、車検や修理などの際に正規ディーラーに持ち込んで断られるというケースもあります。
何度も書きますが、並行輸入車は、正規ディーラーにとって、許しがたい存在です。
正規ディーラーが並行輸入車の車検やメンテナンス、修理をすることはありません。
並行輸入車の場合、その車のメンテナンスをしてくれる修理業者を探すことも重要になります。
また、修理やメンテナンスの金額も普通よりも高くなることもありますので注意が必要です。
このような背景からも並行輸入車の中古車買取価格は期待できません。