アウトドア、キャンプ、自転車などを自動車に積載する際の活躍するのが、ヒッチメンバーに取り付けできるキャリア、ヒッチキャリアです。
ただ、ヒッチキャリアの取り付けることで、車の全長は長くなる、後ろのナンバープレートが見えにくいなど、違反と思えることが気になる方も多いと思います。
特にヒッチキャリアでもサイクルキャリアなどの全長が大幅に変わるキャリアが違反ではないのか?
と気にしながら利用されている方も多いのではないでしょうか?
また、ヒッチメンバーで牽引ではなくキャリアを取り付けることでの車への負担も気になるところです。
ヒッチメンバーはもともと牽引するためのもので、キャリアを取り付けての利用ではありません。
引っ張る力には強いですが、上からの重さには、それほど耐久性がないと言われています。
そのあたりも含めて、ヒッチキャリアのことを調べました。
ヒッチメンバーやヒッチキャリアを取り付けた際に、車検が受けれるのか?
取り付けすることにより、全長が伸びるので、交通違反で切符を切られないの?
事故を起こした時に過失にならないの?
などが気になるところです。
まず、車検についてですが、ヒッチメンバーを取り付けることによって全長は多少長くなっていますよね!
車検証に記載されている全長よりも長くなっています。
ということは、申請が必要だと思われますが、ヒッチメンバーの取り付け方法が重要で、ボルトやナットで取り付けられている簡易取り付けの場合、指定部品扱いになり「構造装置の軽微な変更時」であり、構造変更の申請は必要ありません。
逆に溶接などでガッチリ取り付けされている場合は、「恒久的取り付け」になるので、申請が必要になります。
このあたりは、結構複雑なので、自動車専門業者に聞いてください。
普通に市販されているヒッチメンバーは、車検対応、簡易取り付けですので、取り付けによる申請は必要がないと言えます。
ヒッチメンバーを取り付けて、ヒッチキャリアを取り付けた際に、後ろへの出っ張り、車長よりも大分とはみ出しますよね!
特に最近よく見かけるサイクルキャリア、2台、3台積むことができるサイクルキャリアですと相当、全長が長くなります。
基本、自動車の積載のはみ出し幅は、自動車の全長の10%です。
ヒッチメンバーに取り付けるヒッチキャリアは、10%以上あるものが多く、実質、違反ではと思います。
しかし、上記でも書きましたが、ヒッチメンバーは、指定部品扱いです、車体の一部と言う扱いですので、全長の10%以上の荷物は積めないなどには引っかかりません。
そうです。
ヒッチキャリアで自転車を3台以上積んで、全長が長くなっても問題がないということです。
ただし、社外の自動車のキャリアに積む荷物は、手荷物扱いになり、50kg以上の荷物は積載できません。
また、自転車など後部に大きな荷物を積む際にナンバープレートが見えないなどは違反になります。ナンバープレートの位置によっては、ヒッチキャリアに自転車などの大きなものが積めないとも言えます。
ヒッチメンバー、ヒッチキャリアは、多くの車に取り付けが可能です。
ただ、車種によって、耐久性や積載できる、耐重量が違います。
また、車体への負担も違います。
ヒッチメンバーは、強度基準というものがあります。
ただし、基準は古いもので、参考になるかはわかりませんが紹介しておきます。
ヒッチメンバーの級別 | 牽引可能なトレーラー重量 |
---|---|
A級 | 項400kg未満 |
B級 | 550kg未満 |
C級 | 750kg未満 |
D級 | 2000kg未満 |
ヒッチメンバーの強度規格はあくまでも牽引できる重量です。
ヒッチキャリアのような下に重量が掛かるものは、車両への負担が掛かります。
ヒッチキャリアに積載できる重要は、50kg以下ですが、キャリアの重要が加わります。
ヒッチメンバーは構造上、引く力には強く、重みは苦手だと言えます。
ですので、ヒッチキャリアは、便利な一面、車両への負担が心配です。
ヒッチメンバーは、ネジやボルトでの取り付けの場合、指定部品扱いになり、自動車の全長変更の申請が必要ない。
溶接など簡易的に取ることが出来ないガッチリ取り付けた場合は、申請が必要になる。
ヒッチメンバーは、取り付けの際の構造上の違いで取り扱いも違ってきます。車種対応で発売されているほとんどのヒッチメンバーは、ネジ、ボルトでの取り付けの「指定部品扱い」になります。
指定部品扱いは、取り付けした部品は車両の1部という取り扱いになるので、ヒッチ部分が車両よりも出て全長が変わっても申請の必要がありません。
もちろん、ヒッチメンバーにヒッチキャリアを装着しても同じです。
ヒッチメンバーの装着、ヒッチキャリアの利用は、車両によっては大きな負担になります。最近は乗用車タイプの車への装着も多く見かけますが、本来は、4WD車のようなラダーフレームの車への装着が好ましいと言われています。