ラダーフレームとは、自動車のフレームの構造で、ラダー(梯子)のような見た目のフレームです。
ラダー(梯子)の構造上、横からも縦からの力にもフレームが、耐えると言えます。
ラダーフレームは、自動車のフレーム構造の中でも丈夫で、過酷な使用の自動車に採用されることが多く、オフロードカーやトラックなどのフレームです。
採用されている自動車を見てもわかるように、ラダーフレームは、丈夫で耐久性もあるフレームです。
車の骨格、フレームが一体化しているので引く、押す力にも強く、オフロード走行はもちろん、重量のある荷物の積載、ヒッチメンバーなどの装着にも耐えうる構造になっています。
ラダーフレームが採用されている国産車
・ランドクルーザー200、300
・ランドクルーザー70
・ランドクルーザープラド
・ハイラックス
・ジムニー
などが発売されています。
ラダーフレームの車って質実剛健な車種ですよね!
過酷な使用を前提にした車にラダーフレームは採用されています。
ラダーフレームの車のメリットは、丈夫で耐久性が優れていることですね!
過酷なオフロード走行にも耐えうる上手さに加え、丈夫なフレーム構造上、長く乗ることができます。
古いオフロードカー、4WD車が、中古車市場でも高値で売られる理由の1つに、ラダーフレームで丈夫なので年式が古くなっても構造上、壊れにくいからですね!
ラダーフレームのメリットは、他にもあります。
事故の際に、フレームが丈夫なことで、衝撃をフレームが受け止め、事故の衝撃を軽減できることが多いことです。
ラダーフレームの車は、事故の際にも多少の安心感があります。
また、ヒッチメンバーの装着にも直接フレームの取り付けることで、車への負担はもちろん、重要のある物の牽引や積載にも安心です。
ラダーフレームの車のメリット
ラダーフレームは、丈夫で耐久性も高く、事故の際にも衝撃の軽減などと良いことばかりと思われがちですが、
もちろん、ラダーフレームにもデメリットがあります。
まずは、ラダーフレームの価格です。
ラダーフレームを採用した車は、高くなります。
また、ラダーフレームの車は、フレーム自体が丈夫なことで、重量級になります。
車重が重たくなることで、燃費的にも不利ですし、重たい車を動かすためのエンジン性能も必要です。
ラダーフレームの車は、燃費が悪い、価格が高い、エンジンの排気量が大きいなどのデメリットがあります。
ゴツゴツとした、重量感のある車が多いラダーフレームは、好みも分かれると言えます。
ラダーフレームの車のデメリット
ラダーフレームでない自動車、最近の車のフレームは、モノコックフレームまたは、モノコックボディと呼ばれるフレームです。
モノコックは、ボディとシャーシが一体型になっている構造です。
最近の車の殆どが、このモノコックフレームを採用しています。
それだけ、モノコックフレームは、メリットが多いということです。
ラダーフレームのデメリットをカバーしているのがモノコックボディです。
モノコックボディは、構造上、車重を抑えることができます。軽量化に貢献しています。
環境問題が課題の自動車業界では、燃費性能は大きく、車重を軽量化することは燃費性能の向上にに繋がります。
燃費性能を上がるためにもモノコックボディで軽量化することは重要です。
また、制作費用も抑えることで、車体価格に反映されています。
剛性はそれほど高くないですが、安全性は確保しています。
ただ、事故の際に、破損しやすく、ボディ、シャーシの破損しやすくなっています。
モノコックボディは、事故の際の修理代が高くなることや耐久性は、ラダーフレームに劣ると言えます。
ラダーフレームとモノコックフレームには、一長一短ありますが、自動車の使用用途でフレームタイプは違ってくると言えます。
ラダーフレームの車は、減少しています。
国産車で言えば、トラックなどの貨物車を除くと下記の車種になります。
ランドクルーザー300
国産オフロードカーの雄、ランドクルーザーです。200から300系のモデルチェンジされましたが、フレームタイプは、ラダーフレームです。
ラダーフレームだからこその人気で、国内、海外でも絶大な信頼、人気のオフロードカーがランドクルーザー300です。
ラダーフレームなくして、ランクルの剛性はないと言っても過言ではありません。
ランドクルーザープラド
ランドクルーザープラドもラダーフレームを採用した車で、ランドクルーザーの走破性を継承し、街乗りでも取り回しがしやすいサイズで人気の車種、モデルだと言えます。
ラダーフレームだからこその旧プラドも中古車市場では高値で取引されています。
長く乗ることが出来る車としてランドクルーザープラドは、人気があると言えます。
ランドクルーザー70
ランドクルーザー70もラダーフレームで、オフロード走行でも安心して走ることが出来る質実剛健の自動車です。
今現在は、発売されていませんが、人気が高いモデルで、限定販売などが期待されています。
変わることがないデザインも人気で、中古車市場でも高値え販売されているモデルです。
ラダーフレームだからそこの70系ランクルの魅力だと言えます。
ハイラックス
ハイラックスは、国産車で唯一、ピックアップトラックとして発売されています。日本では、需要が少ないピックアップトラックですが、北米では、大人気です。
北米、アメ車のピックアップトラックは、大型モデルがほとんどですが、ハイラックスは、国内でも乗りやすいサイズのピックアップトラックで、人気が高いですね!
ハイラックスもラダーフレームの車で、カスタムして乗られるオーナーも多く、長く乗ることが出来る車だと言えます。
ジムニー
軽自動車でありながらラダーフレームを採用しているのがジムニーです。本格的なオフロード走行が可能な車としてジムニーは、人気が高く、JB64ジムニーは、発売以来人気が高く、新車の納車が1年以上掛かるほどの人気になっています。
ラダーフレーム採用の軽自動車、上手に長持ちする自動車としてもジムニーは、人気があります。
ジムニーシエラ
ジムニーシエラは、ジムニーの大型版、1300ccでワイドボディと排気量の恩恵で、ジムニーよりも高い走破性で、JB74ジムニーシエラは、人気が高く、ジムニー同様、新車の納車が、長くなっています。
ラダーフレーム採用のコンパクトオフロードカーがジムニーシエラで、注目の1台だと言えます。
なぜ、ランクルやジムニーは、ラダーフレームを採用するのか?
ランクルやジムニーなどの本格オフロードカーの記事で必ず出てくるのがラダーフレームというキーワードです。
ラダーフレームは正義というようなフレーズもあります。
では、なぜ、ランクル、ジムニーのようなオフロードカーには、ラダーフレームが採用されているのか?
上記でも少し書きましたが、本格的なオフロードカーは、オフロード走行を前提にしています。
車をオフロード走行させることは、ボディ、シャーシへの負担は相当なものです。
1t以上ある車体が、デコボコのところを走行すれば、車は、横に縦にひねられたりします。
そこれに耐えうるボディが必要になります。
このボディが、ラダーフレームです。
ラダーフレームなしでは、ランクルやジムニーなど、過酷な環境での使用を前提にした自動車は、すぐにだめになるでしょう!
過酷な使用を前提にしているのでランクルやジムニーは、ラダーフレームを採用しています。